それに加えて、目の前では平然と飲んでいるのを見る。 かなりの拷問だ。 「じゃあ、飲めばいいじゃん。 それでタクシーなんかで帰れば」 「やだよ。 明日めんどくなるし」 飲めば車を置いて帰ることになる。 そうなると、明日はバスで通勤となる。 バスは時刻が決まっているから、窮屈に感じるし、朝早く起きて出ないといけなくなる。 それが嫌だった。 「それじゃあ、我慢だな」 「我慢します。 家で飲むから」 ぷいっと目をそらし、ウーロン茶を飲む。