SEASONS【完】




この空気は、まだ耐えられる。


だけど、彼が来たらどうだろう。


耐えられるか分からない。


だから、来なければいいのにと思った。




「水嶋さん……」




課長がよそよそしく話しかけてきた。




「今日、加藤くん、午後来ますって。
……連絡あった?」



「そうですか。
分かりました」




うちは、努めて明るく振る舞った。


こんな状態じゃ、終わる仕事も終わらない。