その言葉に、全員の動きが止まる。 そして、うち以外の3人が議論を始める。 「上司が言ったけん、本当のことじゃないの?」 「でも直哉くん、否定も肯定もしなかったんでしょう?」 「あ、確かに……」 「じゃあ、いないかも!? 千晃、まだチャンスあるよ!」 結花が期待を込めてうちに言った。 美羽と絢子の表情にも現れている。 「結婚の話しに、否定も肯定もしなかっただけでしょ」 「うっ……」