だんだん小さくなる声は、震えていた。 もう、何を言っても言い訳にしか取れないような、そんな感じだった。 そんな時、乾いた音がした。 一瞬何が起きたのか、分からなかった。 だんだん頬に痛みを感じた。 それでようやく、殴られたんだと気付いた。 「今日、7時だって約束したが? 俺の方が優先だが?」 何も言えなかった。 玲が、怖かった。