でも、2人いるうちの1人が、ずっとうちを見ていた。 それに気付いたうちは、その人を見て驚いた。 だって、そこには、いるはずのない人物が立っていたから。 「水嶋? そうだよな?」 「加藤くん……!」 本当に驚いた。 目の前に、加藤直哉が立っていたから。 仕事で会うとは、思っていなかった。 「あれ? 知り合い?」 隣で課長が不思議そうに言った。