「うちらって、完全に色気より食い気だよね」 「当たり前! それでいいんだって」 うちが呆れたように言うと、美羽が笑って返す。 うちらの中では、よく見る光景だ。 それにしても、人が多い。 なのに、1度も知り合いに会うことがない。 結花も蓮杖さんと来ているはずだし、絢子も別の友達と来ているはず。 人が多ければ多いほど、隣を通っても気付かないものかもしれない。