家に入った瞬間、 私の腕を引っ張り、壁に勢いよく押し付けられた。 「いたっ……!」 いきなり何するのかと玲を睨み付けたが、今までに見たことない表情に驚いた。 “怖い”とさえ思った。 今までの優しい顔なんて、どこにもなかった。 もう、何に怒っているのか分からなかった。