SEASONS【完】




返事はしてくれたけど、低い声で言われた。


それが少し、怖かった。


泣きそうになってしまった。




「ち、違います。
本気です……!」




泣きそうなのをこらえて、訴えた。


さっきまでとは違うことを言っているから、信じてもらえないのは当たり前だ。


だけど、それ以上は何も言えなかった。


泣くのをこらえるのに必死だった。




そのまま時間は流れた。


実際は、5分ぐらいしか経ってないけど、1時間も2時間も経ったような気がした。