懇願するように言った。 これで受け入れてもらえなかったら、潔く諦める。 さっき断ってしまったのは私だから、これで終わりにする。 蓮杖さんはまた、ため息を吐いて、私の方に向こうとする。 「ダメ! お願いだから、振り向かずに聞いて下さい」 いくらなんでも、蓮杖さんの顔を見ながらなんて言えなかった。 だから、わがままを言った。 蓮杖さんは分かってくれたのか、また背を向けた。