「だから、昨日言っただろ? “明日は朝から出掛ける”って……」
「それはそうだけど……」
金沢は何やらブツブツ文句を言っていたが、それに構う時間的余裕はないので、俺はダウンのジャンパーを羽織ると車のキーをひっつかみ、玄関へと向かった。金沢も渋々という感じでコートを着、バッグを持って俺の後に続いた。
外に出ると、眩しいくらいに良く晴れていた。風も吹いてなさそうで、日陰は寒いだろうけど、日が当たりさえすれば暖かそうな陽気だ。
ドアに鍵を掛け、階段を降りた所で金沢に「じゃあな」と言うと、金沢は“えっ?”という顔をした。
「駅まで送ってくれないの?」
「ん……悪いけど時間がないんだよ」
方向は違わないのだが、駅へ行ってから有希のマンションへ行くと、約束の9時を過ぎそうなのでそう言ったのだが……
「それはそうだけど……」
金沢は何やらブツブツ文句を言っていたが、それに構う時間的余裕はないので、俺はダウンのジャンパーを羽織ると車のキーをひっつかみ、玄関へと向かった。金沢も渋々という感じでコートを着、バッグを持って俺の後に続いた。
外に出ると、眩しいくらいに良く晴れていた。風も吹いてなさそうで、日陰は寒いだろうけど、日が当たりさえすれば暖かそうな陽気だ。
ドアに鍵を掛け、階段を降りた所で金沢に「じゃあな」と言うと、金沢は“えっ?”という顔をした。
「駅まで送ってくれないの?」
「ん……悪いけど時間がないんだよ」
方向は違わないのだが、駅へ行ってから有希のマンションへ行くと、約束の9時を過ぎそうなのでそう言ったのだが……