「悪いけど、起きてくれるか?」
金沢はゆっくり目を開き、トロンとした目で俺を見た。たぶん二日酔いだろうな。
昨夜は結局焼酎のボトルを全部飲んでしまった。俺はセーブして飲んだから、3分の2以上は金沢が飲んだはずだ。それだけ飲めば、二日酔いは当然だろう。
「…………」
金沢は無言で俺を見るだけだった。
「出掛けるからさ、おまえも起きて……うわっ」
金沢の手が伸び、俺は頭を抱きかかえられてしまった。そして、
「ねえ、どうして抱いてくれなかったの?」
俺の耳元に酒臭い息を掛けながら金沢はそう言った。
金沢はゆっくり目を開き、トロンとした目で俺を見た。たぶん二日酔いだろうな。
昨夜は結局焼酎のボトルを全部飲んでしまった。俺はセーブして飲んだから、3分の2以上は金沢が飲んだはずだ。それだけ飲めば、二日酔いは当然だろう。
「…………」
金沢は無言で俺を見るだけだった。
「出掛けるからさ、おまえも起きて……うわっ」
金沢の手が伸び、俺は頭を抱きかかえられてしまった。そして、
「ねえ、どうして抱いてくれなかったの?」
俺の耳元に酒臭い息を掛けながら金沢はそう言った。



