おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

「まあ、ちょっとな」


 と答えたが、本当は有希の事はめちゃくちゃ可愛いと思ってる。出来る事なら俺の家に閉じ込めて、いつも抱き締めていたいぐらいに……


 そんな妄想に浸っていたら、


「気持ち悪い……」と金沢が呟いた。


「え? そんなに酔っ払ったのか?」


「違うわよ。気持ち悪いのはあんたよ」


「お、俺?」


「そう。ニタニタしちゃってさ。さっきメールしてた時もニヤニヤして……。あんた、その子の事好きなんじゃないの?」


ドキッ!


「ま、まさかだろ? 相手は子供だぜ。妹みたいなもんさ」


 咄嗟にそう言ってしまった。しかもムキになって。

 後で思えば正直に話すチャンスだったのだが、言えなかった。金沢に言われた“気持ち悪い”という言葉が、俺には堪えていたから。