おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

「いやあ、そんな事は……」


 “ないだろ?”と続く言葉を俺は飲み込んだ。なぜなら、金沢が熱っぽい目で俺をジーッと見ていたから。

 何だ? どうした?

 そう思いながら金沢を見返していたら、


「すみませーん」


 金沢はスッと横を向くと、大声で店員を呼んだ。そしてメニューを見ながら、テキパキと料理を注文していった。いつもの調子で。


 さっきの金沢は、何だったんだろう……


「今日はたくさん食べて、たくさん飲みましょう?」


「え? あ、ああ……」