おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

 という事で、この感情は妹に対するものではない。たぶん。


 そう言えば、有希に出会う前から、俺は制服姿のJKを見るとドキドキしてたんだった。有希が俺の部屋に入った時も、間近で見る有希の制服姿にドキドキしたっけ。


 もしかすると、俺って制服フェチの変態おやじなのかも!?


 そんな残念な仮説にショックを受け、うなだれていたら、


「何をブツブツ言ってんのよ?」


 という声が頭の上から聞こえた。顔を上げると、金沢愛美が呆れたような顔で俺を見ていた。そして、


「お待たせ。行きましょうか?」と言った。


「え?」


 俺は意味が分からず呆然とした。


「どうしたの?」


「行くって……どこへ?」


「はあ? ご飯に連れてってくれるんでしょ?」