「これって、もしかしてチョコか?」
「そうだよ。今日はバレンタインだし、このあいだのお礼に作ったの」
「手作りなのか!?」
「うん。初めてだから、味は保証できないよ?」
そう言って有希はエヘヘと笑った。
「わざわざ俺のために……、なわけないか」
「ん?」
「どうせ彼氏に作ったついでだろ?」
そう言って有希の顔をジーッと見たら、有希はちょっと下を向いて、「まあね」と言った。
ショックだった。なんでか解らないけど、有希が彼氏の存在を否定しなかった事に、俺はすごいショックを受けた。
有希ほどの可愛い子に、彼氏の一人や二人、いても当たり前じゃないか。そう理屈では解るはずなのに、それを認めたくない俺がいた……
「そうだよ。今日はバレンタインだし、このあいだのお礼に作ったの」
「手作りなのか!?」
「うん。初めてだから、味は保証できないよ?」
そう言って有希はエヘヘと笑った。
「わざわざ俺のために……、なわけないか」
「ん?」
「どうせ彼氏に作ったついでだろ?」
そう言って有希の顔をジーッと見たら、有希はちょっと下を向いて、「まあね」と言った。
ショックだった。なんでか解らないけど、有希が彼氏の存在を否定しなかった事に、俺はすごいショックを受けた。
有希ほどの可愛い子に、彼氏の一人や二人、いても当たり前じゃないか。そう理屈では解るはずなのに、それを認めたくない俺がいた……



