おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

 俺は委員長を突き飛ばし、同時に有希の体を抱き止めた。


 委員長のヤロウは、3メートルほど吹っ飛んで尻餅をついた。そんなに力を入れた覚えはないのだが。


「新井さんがどうなってもいいの!?」


「有希に何かあったら、俺はおまえをぶっ殺す!」


「パ、パパに言いつけるからね! パパは町の実力者なんだからね!」


「好きにしていいから、早くうせろ! 蹴っ飛ばすぞ」


 すると委員長はよろよろと立ち上がり、「チクショー」とか言いながら、どこかへ行っちまった。


「おじさん、さっき言ったの、ほんと?」