話し声は聞こえないが、有希と委員長は何やら口論しているようだ。
もっと近付かなければ……
「だから言ってるじゃないですか。早く買い物をして帰らないと、母に叱られるって……」
やっと聞こえたのは、そんな有希の声だった。やはりお母さんの酒を買いに行くところらしい。しかしお母さんにも困ったものだな。医者に相談した方がよいのじゃなかろうか。
それにしても、久々に聞く有希の声は可愛いなあ。
なんて悠長な事を考えてる場合ではない。委員長はシツコク有希に迫っていた。
「ほんの10分、いや5分でいいから、ボクとお話しましょうよ?」
何が“ボクとお話”だよ? 気持ち悪いヤロウだ。
「イヤです。は、放してください」
あのヤロウ、有希の腕を掴みやがった。
「ボクを怒らせると、今度こそキスするよ?」
「イヤ! やめてください!」
もっと近付かなければ……
「だから言ってるじゃないですか。早く買い物をして帰らないと、母に叱られるって……」
やっと聞こえたのは、そんな有希の声だった。やはりお母さんの酒を買いに行くところらしい。しかしお母さんにも困ったものだな。医者に相談した方がよいのじゃなかろうか。
それにしても、久々に聞く有希の声は可愛いなあ。
なんて悠長な事を考えてる場合ではない。委員長はシツコク有希に迫っていた。
「ほんの10分、いや5分でいいから、ボクとお話しましょうよ?」
何が“ボクとお話”だよ? 気持ち悪いヤロウだ。
「イヤです。は、放してください」
あのヤロウ、有希の腕を掴みやがった。
「ボクを怒らせると、今度こそキスするよ?」
「イヤ! やめてください!」



