おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

 お母さんの酒でも買いに行くのだろうか……

 久しぶりに見る有希は、と言っても一週間ぶりだが、遠くてよく分からないが、元気そうに見えてまずはホッとした。


 まだ大して遅い時刻でもないし、まあ心配は要らないだろうとは思ったが、俺は車から出て有希の後を追う事にした。有希をもっと近くから見たい、というのもあって。


 とその時、物陰から黒っぽい服装の男が現れ、有希の前に立ちはだかった。

 あのヤロウは、いつも物陰から現れるんだな。

 そう、それはあの委員長のクソッたれだった。


 奴に見られてはまずいので、今度は俺が物陰に隠れつつ、有希に近付いていった。