「あー、それはいいから!」
俺は有希に走り寄ると、腕を伸ばして手でそれを隠した。
有希は、不思議そうにポカンとした顔で俺の顔を見た。
「というかさ、この部屋はもういいから。ありがとう」
そう言いながら、俺はそれ、というよりそれらを、きちんと重ねられた雑誌の裏にガシャガシャと押しやった。
ああ、有希は俺が読み散らかした雑誌も揃えて重ねてくれたんだなあ……って、おい!
一番上の雑誌を見て、慌てて俺はその前にあぐらをかき、雑誌を後ろに隠した。
雑誌の表紙では、可愛い子ちゃんが悩殺ポーズを決めていた。
「どうしたの?」
それでも有希はキョトンとしたままだった。もしかして、有希はなんにも気づいてないとか?
「い、いや、何でもない。あっちの部屋へ行こうよ?」
俺は立ち上がると窓を閉め、「まだ掃除が途中なのに……」と文句を言う有希の背中を押し、その部屋を出た。
「ねえ、おじさん」
「ん?」
「今度、見せてもらってもいいかな?」
「何を?」
「エッチなDVD。見た事ないんだ……」
「………!」
拭き取ったはずの汗が、俺の体からぶわっと噴き出すのだった。
俺は有希に走り寄ると、腕を伸ばして手でそれを隠した。
有希は、不思議そうにポカンとした顔で俺の顔を見た。
「というかさ、この部屋はもういいから。ありがとう」
そう言いながら、俺はそれ、というよりそれらを、きちんと重ねられた雑誌の裏にガシャガシャと押しやった。
ああ、有希は俺が読み散らかした雑誌も揃えて重ねてくれたんだなあ……って、おい!
一番上の雑誌を見て、慌てて俺はその前にあぐらをかき、雑誌を後ろに隠した。
雑誌の表紙では、可愛い子ちゃんが悩殺ポーズを決めていた。
「どうしたの?」
それでも有希はキョトンとしたままだった。もしかして、有希はなんにも気づいてないとか?
「い、いや、何でもない。あっちの部屋へ行こうよ?」
俺は立ち上がると窓を閉め、「まだ掃除が途中なのに……」と文句を言う有希の背中を押し、その部屋を出た。
「ねえ、おじさん」
「ん?」
「今度、見せてもらってもいいかな?」
「何を?」
「エッチなDVD。見た事ないんだ……」
「………!」
拭き取ったはずの汗が、俺の体からぶわっと噴き出すのだった。



