スノー・センチメンタル

「良かった。本当に良かった」

母も泣いた。わんわん大声で泣いた。私と母の泣き声が重なって一つになる。


母の泣き声は、私にそっくりだった。




「お帰り」

ゆっくりと歩み寄った父も、すぐ傍に膝を着いて、その太くて逞しい両腕で私と母をいっしょくたに包み込んだ。




「ただいま」






無条件で私を愛してくれる人、

見付けた――――






スノー・センチメンタル
h23.12.6 Fin.