ミルフィユと猫被り




「兄貴ー!俺の部屋に携帯ないんだけどー兄貴の部屋にさっきいたし一回探していーいー?!」



そのあと、何分かして2階から兄貴が俺を呼んだ。



「あ!俺の部屋今ヤバイんだった!!」



俺は、焦り気味に視線を泳がせて兄貴がたまにする真剣な表情をさせてから、すごいスピードで階段を駆け上がった。


上につくなり、兄貴が待っていて、部屋に入れと合図した。


俺は軽く頷いて、されるがままに床に座った。