「やっと、開けてくれた・・。綾香、一体何があったんだ?」 「ちょっと、ボーッとしてて。」 私は心情を悟られない様、作り笑いを浮かべる。 「・・そうか」 お兄ちゃんは絶対解っている。 私に何かがあったことを。 でも、お兄ちゃんはそれ以上私に何も聞いては来なかった。 そして、私を寝かせつけ、帰っていった。 私も、うとうとしていて、もうすぐで眠りにつけそうな時だった。