豹side
ココハドコダ・・?
何処を見回しても黒い世界。
何だか悲しさ孤独に飲み込まれそうになりそうな黒い世界。
タスケテ・・・!!
そう叫んでも、俺を助けてくれる家族も、友人も俺には居ないんだ。
「ひょ・・・う・・!!」
黒い世界に一筋の光が差し込み、俺の記憶の一部のあの女の子の声が聞こえた。
何度も繰り返し、黒い世界に広がる俺を呼ぶ声。
どんどん、光に包まれていく。
俺の回りにも光が沢山溢れていき、いつの間にか包まれていく。
その感触は悪く無い物だった。
何時までもこうしていたい・・。
そう思わせる物だった。