「フォッフォッフォッ・・そうじゃプレゼントを渡してみればよいじゃないか。回復した事例も実際あるんじゃぞ」
「・・・プレゼント?」
私は考えた、今は入院してる身で外出は出来ない。
じゃあ一体何をあげればいい・・・?
゛シロツメグサ゛
幼い声が頭の中でそう言うのが聞こえる。
シロツメグサの冠・・・。
昔、誰かからもらった。
・・・・気がする。
「病院の裏側の庭はとても綺麗じゃよ・・フォッフォッフォッ」
そこに行けばある・・ってことか。
私は直ぐに緊急室を飛び出し裏庭へ向かった。
「豹、待っててね・・!」
一度しか会ったことの無い豹にこんなにも近くに居たいと思うのは何故なのか。
わからないけど・・ほっとけないんだ・・。
私の階段をかけ下がる音が妙に響いた。



