「綾香、気分はどうだ?」 低血圧の癖に廉は無理して声をかける。 「もう全然大丈夫みたい」 頭も痛くないし、寒気もスッカリ無くなった。 「ほら、検査するから、あんたも出なさい。」 いきなり叔母さんが廉にそう言う。 廉以外はとっくに追い出されたみたいだ。 廉にこんな口調で言えるなんて叔母さんすごいっ・・!! 私は何故か感動する。 「・・・後で」 素直に、廉は私の病室から出ていった。