さっきの角度からは見えなかった。 綾香ちゃんに馴れ馴れしくくっつく男。 そう・・・僕から綾香ちゃんを奪うんだね? いいよ・・・絶対に渡さないから。 僕だけの・・綾香ちゃん。 寝ている綾香ちゃんの頬をそっと撫で部屋を出る。 「誰だ?」 最後に馬鹿な奴が気配を感じて起きたのか。 小さく僕の耳に声が聞こえた。