「れ~~ん~~っ!!」
私は海の中まで届きそうなくらいの大声で貴方の名前を叫ぶ。
すると遠くから一隻の船が近付いて来るのが見えた。
誰かわからないけど・・助かるかもっ・・・!!
「助けて下さ~~い!」
大きく船に向かって手を振りながらさっきと同じくらいの大声で叫ぶ。
船が気付いてくれたのかこちらに向かってくる。
目を凝らして船を見ていると乗船していたのは神龍の皆だった。
「浮き輪離しちゃダメだよ~っ」
「どんだけ心配させんだよーっ」
いつもおふざけモードのこの二人も本当に心配そうな顔をしている。
優は安心した顔をしている。
廉は・・・怒ってる・・?



