「しょうがねえな。」 廉の顔が心無しか近付いている気がする。 いや、絶対気のせいでは無い気がする。 とりあえず後退するが時、既に遅し。 「キャアアアアッ」 「パパァアアァッ」 案の定、響き出す双子ちゃんの悲鳴。 「もぉ、子供の前で何考えてるのよっ!」 「別に。」 「ハァッ!?」 ぷんぷんと怒っている私に突然、廉が耳打ちしてきた。