すごい……ッ 思わず、感心してしまう。 そう感じてしまう程に、二人の喧嘩は綺麗なものだった。 両者一歩も引かず、静かな部屋に響くのはシュッという音のみ。 動きが速すぎて、どちらが有利な状況なのかはわからなかった。 「君、見掛けによらず強いんだね。」 「フッ…、舐められたもんだな。」 決着が着くのはまだ先だと思われた。