「君のせいでこの子、殺し損ねちゃったじゃん。」



はあ、と深く溜め息を付くと銃口を一旦下げた。


私は少しホッと胸を撫で下ろす。



「「綾香~!」」



沢山の足音と、沢山の声がこの部屋に近付いていた。


「また邪魔者が増えちゃった…。」



皆、殺してあげないとね。


後に小さく呟いたその言葉に背筋が凍り付く。