「やめて。殺るなら私にしてよ。」


「やーだ。」



クスクスと、また笑いを溢す。


どうすれ……ば。



「廉、逃げてっ!」



私は叫ぶ。


゛逃げる゛なんてプライドが傷付くかもしれない。


でも、お願いだから、逃げて…よ。


廉まで失ってしまったら私はどう生きて行けば良いの?



「愛する人を目の前にして、俺が逃げると思う?」



銃口を向けられているのに。


死ぬかもって、いうのに。



廉は、綺麗に笑っていた。