「綾香…、此処から移動しないといけないんだけど。…歩ける?」 目を覚ますと、流架の姿は無く、流蛇は心配そうに私の顔を覗いていた。 その表情は、何だか焦ってる様にも見えた。 「んぅ…、歩ける…。」 寝起きと、体のだるさで少し辛いけど私はゆっくりと立ち上がり、流蛇の後についていった。 皆が私を助けに来ていることも知らずに…。