バキッ……! 鈍い骨と骨がぶつかる衝撃音。 隣に居た筈の流蛇は壁に吹き飛ばされ叩き付けられぐったりとしていた。 「そんな…そこまでしなくても……」 「綾香ちゃん、もしかしてさあ流蛇の事好き、になっちゃった?」 「違う…」 私は必死に横に首を降る。 これは怒っている瞳。 あの時も今と似た瞳をしていたもの。