「流蛇?」 「綾香ちゃん、あの男には近付かないで。」 「へ?」 「あの男は、血も涙も無い残酷な男なんだ。絶対、近付かないで、話してもダメ。」 「…解った。」 確かに、冷たそうな人だったけれど此処まで警戒する人だろうか? それに、あの人の瞳が流蛇を写した時何か寂しそうだった。 「もう、寄り道しないでね。早く入って来て。」 「うん。」 今度は、ちゃんとお風呂場に行った。