地味女が巻き込まれました。【下完】




「流蛇?」


「綾香ちゃん、あの男には近付かないで。」


「へ?」


「あの男は、血も涙も無い残酷な男なんだ。絶対、近付かないで、話してもダメ。」


「…解った。」



確かに、冷たそうな人だったけれど此処まで警戒する人だろうか?


それに、あの人の瞳が流蛇を写した時何か寂しそうだった。



「もう、寄り道しないでね。早く入って来て。」


「うん。」



今度は、ちゃんとお風呂場に行った。