「ごめんね。」 ポツリと、聞こえるか聞こえないかくらいの大きさで流蛇は、呟いた。 「助けてあげられなくて、ごめんね。」 不思議だった。 同じ環境、同じ家族に育てられて居る筈なのに流蛇と流架は何故こんなにも感じが違うのだろう。 そして、流蛇は何かを決心した様に語り始める。 「俺……流架が怖いんだ。」 彼の声は震えていた。