地味女が巻き込まれました。【下完】




「ククッ、綾香は随分と生意気になっちゃったなあ。………そんな事言ってられるの今の内だけどね。」



そう言うと、獲物を狙う様な瞳で私を見ながらドンドンと迫ってくる。



「嫌……近付かないで!」

「そそるね。その瞳にその表情。」



私の嫌がる言葉は、この男の大好物。


ジリジリと、迫る。



「………つーかまえた。」

「いやああっ!……流…蛇ッ……!」



無理矢理キツく、抱き締められる。

私は助けを求め、近くに居た流蛇に手を伸ばす。