地味女が巻き込まれました。【下完】





「全て、思い出した―…」

「そう、嬉しいなあ、僕の事を思い出してくれたなんて。」


「――――憎い。」



私は、憎悪の表情を浮かべて言った。


その言葉を聞いた一条流架は、嬉しそうに言った。



「もっと、僕を憎んでよ。」



さぞ、嬉しそうに。



一条流架は、私が苦しむ程、喜びに満たされる。



そんな奴だった--。