「貴方……、何者…?」 状況を把握しようと、冷静にそう言った。 「一条流蛇【イチジョウルイ】。一条組の…若頭のなり損無い。」 ゛一条組゛ 彼のその言葉に、何故か私の頭はズキズキとまた、痛んだ。 これも、薬のせ…い? 「私何かを誘拐して何が、目的なの!?」 頭の痛みに耐えながら力強く言った。