地味女が巻き込まれました。【下完】




「待った」



俺は、車から出ようとしていた麗と陸を手で制す。



「早く行かないと綾香が…「見ろ」



麗の言葉を遮り、人差し指である場所を指す。



「何だ……あれ…」


「だ……れ?」



そこには、俺達の車よりも高級そうなリムジンが止まっている。


動きは遅く……どうみても、綾香を付けているようにしか見えなかった。