「あー…暇だ!!」 陸はこの静かな空気に耐えられないのか根を上げ始めた。 昔はいつもこんな感じだったけど、陸も特に何も感じて居なかった。 綾香が来てからだった…全部、皆との絆を深く感じたのも、つまらない日々が楽しくなったのも。 「なあ、綾香に会いに行かねえ?」 綾香が会いたくないのなら、俺達が会いに行けば良い。 それに、あいつは理由も無く俺達を避ける女じゃねえし、何かきっとある筈だ。 こいつ等だって、同じ事を考えてる筈だよな? 「「「行く」」」 俺達は再び、動き出す。