「あれ…皆、どうしたの?」
そんな間抜けな声が聞こえたのは、陽が昇り始めた頃。
麗は馬鹿みたいに、キョロキョロしているどうやら自分の状況が解ってない様だ。
「いってえ……!」
無理に体を動かしたのか、表情が痛さに歪む。
「馬鹿か、おめぇは。倒れて運ばれたんだよ。」
「嘘だー嘘だー!俺の体はピンピンしてますう!」
と、体をまた、無理に動かして見せ付けるがプルプルと痛いのか震えている。
「全治5ヶ月ですよ。そんな体動かしたら悪化しますよ。」
と、いつの間にか起きていたのか、優が麗をなだめる。
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