地味女が巻き込まれました。【下完】



「お兄ちゃんっ!けっ、怪我…」



お兄ちゃんが怪我をしているのは今日が初めてで、動揺が隠せない。



「ちょっと、強敵だったけど…大丈夫!お兄ちゃん強いから~…それと、麗は………」



途端、口を濁すお兄ちゃん。



「れ、麗が……?」


「意識不明の重体―…」



視界がグラリと揺れるのを感じた―……。