「お兄ちゃんっ!けっ、怪我…」 お兄ちゃんが怪我をしているのは今日が初めてで、動揺が隠せない。 「ちょっと、強敵だったけど…大丈夫!お兄ちゃん強いから~…それと、麗は………」 途端、口を濁すお兄ちゃん。 「れ、麗が……?」 「意識不明の重体―…」 視界がグラリと揺れるのを感じた―……。