「じゃあねっ!」 「あぁ…何かあったら直ぐに呼べよ。」 「うんっ!!もちろんっ!」 「じゃあ、行くな」 エンジンをかけ、麗は私に軽く手を振ると、出発した。 ゛行かないでっ゛ 思わず、麗の服の裾を掴み口から出てしまいそうになった。 でも、そこは何とかこらえて、私は麗の後ろ姿が見えなくなるまで、手を振り続けた。