地味女が巻き込まれました。【下完】




病院の突き当たりにある、エレベーターにおじいちゃんと乗り込んだ。



「…残念ながら豹君はまだ、目覚めておらんよ。」


「そう……ですか」




なんとなく、それはわかっていた。

でも、違う。


もっと違う予感がする。


私にもワカラナイ…予感。



ピンポーン


エレベーターのチャイムが鳴り、お爺ちゃん先生の後に続きエレベーターを降りる。



いつも妙に長く感じる廊下を渡ると、あの、緊急治療室が見えてきた。