段々と大きく見えてくる病院。 この、病院を見ると嫌でもあの豹の痛々しい姿を思い出してしまう。 豹、あなたの時はまだ止まったままですか? ピタリとバイクの正面にバイクは止まる。 「…俺も行った方が良いか?」 「ううん、大丈夫。一人で…大丈夫」 自分の中で、決心を付ける様に二度大丈夫と繰り返す。 「じゃあ、待ってるからな」 「うん…!」 私は、ヘルメットを麗に預けて病院の入り口へと向かった。