地味女が巻き込まれました。【下完】




「来ない・・・で・・・ぃや・・・」



途切れ途切れに聞こえる魘される様な綾香の声。




「綾香!?」




眠気なんて一気に吹き飛び、隣のベッドのカーテンを開けた。




寝ているのに、涙を流す綾香。




そして顔色も真っ青で、隈も酷い。




「れ・・ん・・・」




確かにそう言った。




綾香が夢の中で俺を呼んでいる。




「れ・・・ん・・れ・・・ん・・!」




何度も何度も。




俺を・・・呼ぶ。