俺の名前は『遠山遥』。17歳。
10歳の時から父親の転勤で、約7年間アメリカで生活していた。
先日、父親の海外勤務期間が満了したため、両親と共に日本に帰国した。
それと同時に俺は実家から離れた全寮制の高校に編入することになった。
それが『私立北洋高校』。
大学のように自分で受けたい授業を自由に選択出き、個性や才能を活かせる専門的学業に
専念できる新しいカリキュラムを尊重した、今最も注目を浴びている私立高校…。
日本に帰ってきて、ちょうど2週間目の今日。
その北洋高校に俺は今日から登校する。
朝。俺は自分の新しく住み始めたばかりの部屋の鏡を見ながら、ネクタイを結んでいた。
首元がキュッと絞まると、鏡の前に改めてきちんと立って自分の制服姿を確認する。
(うわぁ…コレが憧れてた日本の制服…。)
アメリカの学校では私服で通学が当たり前だったから、もちろん制服などはない。
俺は小学校のころからアメリカにいたから、制服を着るのは今日が初めてだった。
なんだか初めて幼稚園に通う。そんな気分だ。
制服が着れた嬉しさが胸を高鳴し、つい顔がにやけてしまう。
俺がエヘヘと笑っていると。
「遥。準備出来たか?」
ドア越しに声が聞こえてきた。
「うん。出来たよ。」
俺がそう答えると、ゆっくりとドアが開く。
10歳の時から父親の転勤で、約7年間アメリカで生活していた。
先日、父親の海外勤務期間が満了したため、両親と共に日本に帰国した。
それと同時に俺は実家から離れた全寮制の高校に編入することになった。
それが『私立北洋高校』。
大学のように自分で受けたい授業を自由に選択出き、個性や才能を活かせる専門的学業に
専念できる新しいカリキュラムを尊重した、今最も注目を浴びている私立高校…。
日本に帰ってきて、ちょうど2週間目の今日。
その北洋高校に俺は今日から登校する。
朝。俺は自分の新しく住み始めたばかりの部屋の鏡を見ながら、ネクタイを結んでいた。
首元がキュッと絞まると、鏡の前に改めてきちんと立って自分の制服姿を確認する。
(うわぁ…コレが憧れてた日本の制服…。)
アメリカの学校では私服で通学が当たり前だったから、もちろん制服などはない。
俺は小学校のころからアメリカにいたから、制服を着るのは今日が初めてだった。
なんだか初めて幼稚園に通う。そんな気分だ。
制服が着れた嬉しさが胸を高鳴し、つい顔がにやけてしまう。
俺がエヘヘと笑っていると。
「遥。準備出来たか?」
ドア越しに声が聞こえてきた。
「うん。出来たよ。」
俺がそう答えると、ゆっくりとドアが開く。