「あ、大丈夫っすよ?」

御神さんはあっさりOKをしてしまった。


「で、でも・・・っ」
私は御神さんを説得しようと
口を開いたが、すぐに止められてしまった。

「僕もうこれから何も無いんで」
「三咲さん、ゆっくりしてて下さいね♪」


何度も何度も甘える訳にはいかない。
ここは私が何とかしなきゃ・・・!


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

─10分後─

説得失敗。

結局、御神さんに居てもらう
事になった・・・。


「スミマセン」

「ん、はい?」

御神さんがそっと話しかけてくる。

「倖ちゃん寝ちゃいました」

微笑むその顔。
倖が好きなその顔。

「うん、そっか・・・」
「ごめんなさい、ありがとう」

「いえっ♪」


私はそっと倖の頭を撫でた。

そして、御神さんにお礼を
言う為に後ろを向くと・・・


「きゃあ─・・・っ!?」

私は足を滑らせ、地面に
向かって一直線。


・・・や、やだっ!?

私は転んでしまったが、
身体はほんの少ししか痛みを感じない。

・・・え?何・・・?


身体を離すと、そこには
御神さんの姿・・・。

「わ・・・っ!?」


私は御神さんの上で
暴れる様な格好をする。