だが、やはり私達は
別れた・・・。


倖は私が引き取った。

まあ向こうも引き取る気
なんて無かっただろう。


それから私の家族は
倖一人になった。

だけど寂しくなんて
なかった。


倖の成長していく姿、
いつも変わらない笑顔。

それが私の支えだった。


『ママ!みてーっ』

『なあに?』

倖は手に持っていた
紙を私に向かって広げた。

『ママのお顔かいたのーっ!』

『・・・っ!?///』
『凄く上手・・・』

私は嬉しすぎて顔の
にや気が止まらなかった。


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

「倖は、幸せなんだろうか・・・」

私はそっと呟いた。

幸せって何・・・?

私は幸せ・・・?

倖は・・・?

何も・・・判らない・・・。

倖は病気・・・。

私は如何したらいいの・・・?

誰がこの苦しみを判ってくれるの・・・?

倖は産まれてきて幸せなの・・・?

如何して疑問ばかりが浮かぶの・・・?

私は・・・
倖は・・・
誰も・・・
誰か・・・


如何すればいいの・・・っ!?


心の闇がそう 呟く。