「俺じゃ不満?かな…」


「ううん、全然!!」



マミちゃんはぶんぶんと頭を横に振ると、ほんの少し頬を赤らめてはにかんだ。



「冬瑚先輩となら安心できるっていうか…あの、一緒に出来て嬉しいです」


「マミちゃん……」



ヤバい…今の言葉すげー嬉しいんだけど。


しかもこのはにかんだ笑顔が…マジ可愛い!!


今すぐにでも抱きしめたい衝動を必死に抑えつつ、俺はマミちゃんに微笑み返した。



ゲレンデには冬の定番のラブソングが流れている。


なんていい気分なんだろう。


これで彼女と親密な関係になれたら最高なんだけどな──。